こんにちは、まさしです。このブログは、人の期待に応えすぎて自分らしさを見失った20代のHSS型HSPさんが、自分の魅力に気づき、自分らしく自信を持って生きてもらうために情報発信をしています。
今回は、「その生きづらさ、『かくれ繊細さん』かもしれません」をゆるっと書評していきます。
本書のポイント
本書の中でも特に、ここだけ学べたらOKというポイントを1つご紹介します。
詳しく解説していきます。
感受性の幅が広いとは
私がこの本を読んで最も学びになったのは、HSS型HSP(好奇心旺盛で刺激を追求しながらも、共感力に長けている繊細な人)は「感受性の幅が繊細でない一般の方よりも広い」ということ。
例えば、私たちHSS型HSPの傾向の強い人は、非繊細さんが気づかない周囲の小さな変化にも気づけたり、人が言った些細な一言の裏にある想いを読み取ったりする特技があると思います。
これらの特技はHSPさんだからこそ、非繊細さんが感じとる以上のものを感じることで生じる現象であると説明がつきます。
実はこれは、感受性の幅が広いために起こるんです。
この感受性の幅を、本書では以下の図のように表しています。
つまり、私たちHSP/HSS型HSPは、非繊細さんが知覚できる感受性の範囲よりも広く感じて処理する感受性を持っているということです。
そのため、非繊細さんが感じる範囲を超えた、両端のはみ出た感受性は、非繊細さんには理解したくとも理解できないのです。
だからこそ著者の時田ひさこさんは、「かくれ繊細さん(本書で言うHSS型HSP)は、両端のはみ出た感受性を他者に理解されず、苦しみ、生きづらくなってしまう」と語っています。
なのでまずは、我々HSP/HSS型HSPの傾向が強い人は、非繊細さんよりも感受性が広いことを理解することが大事です。
感受性の幅が広いことによる弊害
感受性の幅が広いことで、非繊細さんよりも感じてしまうものが多いということは、善いことも悪いこともあるはずです。
以下は善いこと・悪いことの例です。
まず非繊細さんよりも善い感情を持っていることは、人間関係や人生全体において非常に得をすることが多いでしょう。
例えば、素直であるおかげで、普通の方が経験する以上に多くの人に支えてもらったことがあるHSS型HSPさんたちは多いと思います。
自分で言うのもなんですが、私はかなりその傾向が強く、人に支えてもらいがちな人です。
一方で悪い感情も非繊細さん以上に持ち合わせているので、私の例で言えば、周りの友人よりも細かいことが気になる自分が「心の余裕がない」ように映り、「なんでそんなに気にするの」と「細かいめんどくさい人認定」をされる場合もあるでしょう。
つまるところHSS型HSPさんは、非繊細さんから見れば
善い場合は「自分よりも何倍も素晴らしい人だな」と思われ、
悪い場合は「相当めんどくさい人だな」と思われるという、両極端な人だと感じてしまうんです。
だからこそ非繊細さんは「どういう人なの?」と困惑してしまい、HSS型HSPさんを深く理解する頃には、私たちHSS型HSP傾向の強い人は、すでに職場を離れているなどの代表的な結果を招きがちです。
つまり、HSS型HSPさんの感受性の幅は非繊細さんよりも広いので、善いことも悪いことも感じやすく、両極端な性格として理解されやすいということです。
私が考えたこと
これらを踏まえて、私自身が考えたことや感じたことを次にお伝えします。本を読んでみたいなという方はぜひ読んでみてくださいね。
結論:人に理解されようとするから辛い
先日執筆した以下の記事にも書かせていただきましたが、結局、人に積極的に理解されようとしないのが、一番人間関係を楽にできるんじゃないかなということ。
例えば辛い過去や、理解されなかった経験が強ければ強い人ほど、他者に理解されたいし、自分も理解したいと願うものです。
私も過去そう思っていました。
しかし、自分は感受性の幅が広いから他者の感情を共感し、理解できても、相手が非繊細さんなら、私の細かな気遣いや配慮などは全く理解されません。というより、考えたこともなかった、という感じに。
なので結局、「あれ、なんで自分は理解しようとしてるのに、相手は理解しようともしてくれないんだろう」と悩み、苦しくなって、もっとこの感情をわかってほしいと思い、無限ループに…
…だからこそ、本書で得た、「非繊細さんよりも感受性の幅が広い」という情報はとてもためになりました。
おかげで、非繊細さんよりも細かいところに気づくし、人の表情がミリ単位の動くだけで相手がどんな気持ちなのかを瞬時にわかってしまうような、ある種異常な私たちの習慣に、説明がつけられるようになったからです。
しかしこの現象は、「切り替えオンオフ」ができないので、現代社会という枠組みの中では、一般的には、特技を活かして喜びを得る以上に、異常な特技で得た辛さの方が上回ると思います。
だからこそ、まずは非繊細さんよりも広い感受性を持つことを自身で理解し受け入れることが大事かなと思いました。
その次のステップで、「とはいえ、自分の感性を他者に理解されなくてもいいや」と諦めをつけることで、
仮に自分が誰かに「めんどくさい人だな」とか「ネガティブでメンタルが弱い根性なし」などと言われても、「まあ世間的にはそう思われるんだろうな」くらいに客観的に見れる気がします。
自身のはみ出た感受性を、「私はそう感じるらしい」みたく距離を置くと、間に受けなくて済みますし、
何よりはみ出た感受性を客観的に見れるようになれば、改善できる良い機会になるなと、私はポジティヴに捉えています。
ゆる書評まとめ
今回は、「その生きづらさ、『かくれ繊細さん』かもしれません」というHSS型HSP専門心理カウンセラーの時田ひさこさんの著書をゆるっと書評させていただきました。
まさにHSS型HSPさんが幸せに生きるために必要な、サバイバルガイドブックのような本でした。
これを手にし、一歩ずつ自分の生活を見直していけば、幸せなHSS型HSPさんに近づけるかもしれません。
私ってHSS型HSPなのかも?と思った人にまず読んでいただきたい本でした!
ぜひ興味のある方は読んでみてくださいね。
コメント